バレエのレベルアップに解剖学的な筋肉の知識は欠かせない

バレエのレベルアップに解剖学的な筋肉の知識は欠かせない

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バレエのレベルアップに解剖学的な筋肉のバランスの知識は欠かせないものです。

 

先ず、むやみやたらに筋肉を固めればいいものではなく、バレエの動作によって使う筋肉は異なる為に、アンディオールはこの筋肉、アラベスクはこの筋肉と意識して筋肉を使い、その動作で必要のない筋肉は余り使わない事が大切です。

 

お仕事柄、バレエダンサーや新体操選手の筋肉を診させて貰っておりますが、中学生・高校生になるに連れてほぼ全身の筋肉はガチガチになっております。

 

特にモモの筋肉は板のように硬く、自分ではリセット出来ない程になります。

 

レッスンで使った分のストレッチがレッスン後に出来ていない事も原因ですが、どんな動作の時も大体の方はモモの筋肉を固めてしまっているようです。

 

先ずアンディオールを解剖学的な筋肉のバランスで考えてみます。

 

アンディオールの中でも基本的なターンアウトですが、なぜかよく聞くフレーズが“内モモ”です。

 

ターンアウトは股関節を外旋する動作です。
内モモは内転筋と言います。

 

内転筋は股関節を内転(脚を内側に)させる、または、内旋(脚を内側にねじる)させる筋肉です。

 

ターンアウトは脚を外側にねじる動作です。

 

この時点で、意識する筋肉は間違っております。

 

内モモ以外でも、モモの筋肉のほとんどは内旋(アンドゥダン)させる筋肉が多い為、モモの筋肉に意識がいく時点でバレエには不向きな使い方になります。

 

ターンアウトの時に内モモを意識をしてと言われると、生徒はターンアウトさせる筋肉は内モモなんだと理解してしまいます。

 

アンディオールの主働筋はお尻の筋肉、特に梨状筋を中心とした股関節外旋筋群といったお尻の下部の外側ら辺です。

 

梨状筋を中心とした股関節外旋筋群以外でもお尻全体を覆っているのが大臀筋という筋肉で股関節を外旋(アンディオール)させる筋肉になりますので、お尻をお尻の中心(割れ目)に向けて集めてていくイメージをアンディオールで持つことが良いと思います。

 

ターンアウトさせる筋肉はお尻の筋肉を使い、タンジュで脚を前に出す時は腸腰筋(内転筋よりも高い位置にあり下腹部外側の骨盤のボコっと出っ張った位置付近)を意識するといった指導だと、生徒は正しい筋肉を使い、不必要な筋肉は使わずモモがガチガチになり過ぎたり、太くなる事も最低限に抑えられます。

 

腸腰筋(内転筋よりも高い位置にあり下腹部外側の骨盤のボコっと出っ張った位置付近)は股関節を屈曲(脚を前に出)させる主導筋になりますので、タンジュの先にあるドゥバンも腸腰筋の意識が大変重要になりますが、大体は脚を高く上げようとモモの筋肉を全開に固めてあげようとしているようです。

 

そうなれば、モモの筋肉はガチガチに固まり、ガチガチに固まる事で血流は悪くなり、老廃物も溜まりやすくなり、太モモは次第に太くなってしまいます。

 

脚の筋肉は重く、脚を上げようとすると使いやすいモモの筋肉を使いがちなので、床で仰向けになり、アンオーをして身体を引き上げた状態で腸腰筋を意識してドゥバンをする練習をすれば、脚の重さも抑えられ、腸腰筋を意識する練習にもなりモモの筋肉がガチガチになる事も抑えられるでしょう。

 

腸腰筋の特徴は、身体が引き上がった状態で反応しやすい筋肉ですのでバレエ特有の引き上げが腸腰筋が反応し使われやすい状態になるので、初心にかえる為にも良いレッスンになるのではないでしょうか。

 

この床のレッスンで腸腰筋の意識を残したまま、バーレッスンに移行すると、タンジュもドゥバンにも良いレッスンになると思います。

 

アンディオールやタンジュ・ドゥバンだけでもこれだけ細かく筋肉を意識する事がバレエのレベルアップに繋がりますので、解剖学的な筋肉のバランスはバレエのレベルアップに必要不可欠です。

 

皆さまもバレエのレベルアップの為に、1つ1つの動作で繊細な意識を持ってみてはいかがでしょうか。

 

アンディオールやタンジュ・ドゥバン以外でもまた、解剖学的にバレエ動作を解説していきたいと思います。

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